うつ病支援の会あさお

どう受け止めるのがいいのか どう接してほしいか

1. こころの病の人を どう受け止めるのがいいのか     

生き物は全て、集団の子孫ではなく、自分の子孫を残そうとするといわれています。

ヒトなどオスとメスがある生き物は、優秀な遺伝子を持った子孫を残すために、優秀な異性を求めます。そのために、評価する機能を備えています。
例えば、大谷翔平 選手のように、スポーツの才能がある人に魅力を感じる。山中教授のように、頭の良い人に魅力を感じる。マリリン・モンローのように、美しい人に魅力を感じる。
評価する機能から生じる優越感、劣等感は、生き物であるヒトのごく自然な心の働きです。
しかし、優越感、劣等感にとらわれ過ぎると、偏見、差別意識、ひがみ、ねたみなどになって、問題を生じます。

人間は100人100様で、全ての人は優れたところも、劣ったところも持っています。
そもそも、優れているのか、劣っているのかも簡単には言えないことです。

 全ての人について、優れたところや可能性に着目し、自分との違いを 個性・多様性ととらえ、いろんな人がいた方が良いと認識することが、望ましい受け止め方だと思います。

 

2. こころの病の人は どう接してほしいか

干渉せず、批判がましいことを言わず、過保護にならず、温かい心でそっと気持ちに寄り添っていてほしい。
「何かやってあげよう」「自分が役に立とう」という意識で接するのでなく、同じ目の高さで普通に接してほしい。
話を聴いたとき「そう感じているのね」「そう思っているのね」と気持ちを受け止め、上から目線で「そうじゃない」などと否定しないでほしい。

初めて接するときは、つらさを一緒に感じていてくれるだけが良い。

こうしたら良いと分かっているけどできない というときは、背中を押したり、できるように手助けしてほしい。
どうして良いか分からないときは、一緒に考えてどうしたら良いかの方向づけを手助けしてほしい。

命の危険がある場合や、病識がなく あとあとに影響する問題を起こしそうな場合は、危険から守るような援助をしてほしい。

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